二十数年前、自分が何を描き、何を伝えようとしているのか出口の見えない袋小路に入り込んだ時、京都の広隆寺の弥勒菩薩・半跏思惟像に出会えた。
時空を超え、厳然と優しく光を放つ像の前に佇んだ時、自分の小さな呪縛が解けた思いが今の制作の起点になっている。
人の心に直接届くものを創り出してみたい、肉体を超越した「何か」を。
この気持ちは、これからも不変であると確信している。